ニュージーランドの馬と馬にかかわる人についての見聞録

NZ馬・物語り

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テーマ/タイトル:
NZ馬・物語り

投稿者:
不二子

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NZに来て4年。いろんな人からさまざまな馬との暮らしや接し方を教えてもらいました。現在、クライストチャーチの郊外、広い庭に乗馬用の馬を数頭飼うごく普通のNZの家庭に下宿しています。

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私のサイトではないのですが、ニュージーランドでがんばっている友人の馬に関するサイトです。こちらも一度お立ち寄りください。

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子馬の試練

2006年04月23日

さて天候不順のため、ゲルディング(去勢手術)の日は
月曜日から水曜日に変更されました。

秋晴れの午後4時、獣医さんがやってきて
手術をしました。

一番大変だったのは、麻酔の注射を刺すとき。
微妙な雰囲気を感じて子馬は逃げようとするし、
お母さんは子馬をかばって前脚を揚げて暴れようとするし・・・

すこしてこずりましたが、大ベテランの獣医さん、
2本の注射をすばやく刺して子馬は
眠りにつきました。


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獣医さん すばやくロープで脚をしばります。
手術はわりに簡単で10分ほどでした。


gelding (49).jpg

心配そうに見守るお母さん。

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大変だったのはこの後です。
眠りから覚めてもまだ麻酔が効いているので
立ち上がることができません。

そんなことはわからないので、
何度も立ち上がろうとしてはどしんとひっくり返ります。

ほんとにもう見ていられないくらい可愛そうでした。

お母さんも心配そうに見守っていましたが、
餌を運ぶ二輪車が近づいてくると
子馬を見捨てて二輪車の方へとっとと歩いて行ってしまいました・・・

母性本能より、生存本能の方が大切なのかなあ。

・・・厳しい自然の掟を垣間見たような気がしました。

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でもお母さんちゃんと戻ってきましたよ。

投稿者 不二子 : 01:43 | コメント (2)

こんなに大きくなりました

2006年04月15日

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我が家の子馬が生まれてから4ヶ月たちました。
色が薄い茶色からすっかり黒にかわって、
こんなに大きくなりました。

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この写真はちょうど茶色から黒へ変わっていく途中です。


FoulApr! (40).jpg

キャロリンとギルが子馬に‘ウォーム‘を飲ませています。
半年に一度、白い液体のウォームを飲ませて、寄生虫を殺します。

FoulApr! (76).jpg

初めてのウォームもお母さんと一緒なら安心です。

さて、最近はお母さんと別のパドックで引き馬の練習をしています。
お母さんは心配で子馬のパドックへ行こうとするし、
子馬もお母さんの方ばかり見ています。


そんなある日、
キャロリンが突然重大発表をしました。

子馬のゲルディング(去勢手術)を月曜日に行なうとのこと。

次回はこの手術の話をします。


投稿者 不二子 : 01:13 | コメント (0)

オマルのハーネスレース観戦記

2006年04月06日

さて、前述のラビットがオマルにレースに行くというので連れて行ってもらいました。

朝5時 ウエストミルトンの調教場を出発。
競馬の馬を運ぶ大きなトラックに、ラビットの調教した馬3頭を乗せ、
運転手さんとラビット、私の3人が仲良くトラックの前の席に並んですわり出発です。

オマル 遠いです。
(クライストチャーチより南274KM 人口1万3000人くらいの町)
3時間半くらいかかりました。

騎手のブライアンはオマルで私たちを待っているとのこと。

福永祐一さんみたいなハンサムな騎手?
それとも武豊さんみたいに眼光するどい切れ者???
と思いきやオマルで待っていた騎手のブライアンはおじいさんでした。

それでも勝負服を着てソルキーで場慣らしをしているとそれなりに。

oamall (16).jpg


試合やよその乗馬クラブに行くと日本でも感じましたが、
自分以外の馬が綺麗でそれは賢こそうに見えます。
ここオマルでも周りの馬はなんだか大きく、走るのも速そう。
皆さん(馬)鼻息も荒いし。


騎手と馬の情報を合わせて予想を出すと

ラビットの馬 絶対に勝てない。。。

ラビットには悪いけどそれが私の結論でした。

さて、手伝うこともないようだし、
ラビットも競馬場のパブでビールをひっかけているので、
手持ち無沙汰に馬券を買いに行くことにしました。

勝つ可能性のない馬に投資はできない。

しかし 他に何を買っていいのかわからないので
ラビットの馬 Gallium に
プレース(3着以内だといくらかもらえる)
で2ドル賭けました。

ハーネスレースはトロット(速歩)レースとも言われます。
日本の競馬はサラブレッドのギャロップ(襲歩)
ハーネスはスタンダードブレッドのトロット(速歩)によるレースですので
ややスピード感には欠けますが、リズミカルで優雅な感じがします。

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あれよあれよという間に、レースがはじまり
ラビットの馬 Gallium は3着でした。
びっくり。
勝っちゃった。
私の2ドルの馬券は5ドルになりました。


2番目に出走のBoultonは4着

最後に出走した Just so Fair は2着でした。
この馬の馬主は華奢な綺麗な女性で応援に来ていました。
馬主が綺麗だと馬も綺麗に見えてくるから不思議。


馬のトイレを発見して少し感動しました。

oamall(12).jpg

帰り際、馬運車に馬を乗せるとき、
ラビットが 
Boulton はやっぱり走らなかったな。
こいつの最後のレースだったんだけどね。

どうして最後なの?

Boultonは走らないからさ。

これからBoultonはどうなるの?

・・・オーストラリアに売るんだよ。

この言葉が本当かどうか確かめる勇気はありませんでした。

Boulton を見ると、
Boultonは静かな少し微笑んでいるような顔で競技場をじっと見つめています。
Boutonは今日が最後のレースだったの知っていたのかも。
そして、その和やかで平穏な顔を見ると、
Boultonは速く走らなくっても、レースが好きだったんじゃないかな。
そんな気がしました。


さて、私は適当にお小遣いを稼ぎ、ラビットも2着3着4着という好成績に
気分を良くし、運転手さんと3人、鼻歌まじりでクライストチャーチへ向かいました。

ラビット: 夕食なにがいい??
不二子: ステーキ!
ビリー(運転手さん): そんな店あったけ???

そうです。南島にさっと気軽に食事できるレストランの選択肢はあまりありません。
途中のティマルにあるケンタッキーのドライブスルーぐらい。

ラビット: おい不二子お前稼いだんだろ、おごれよ。
ビリー : ラビットだって懸賞金もらえるんだろ?
不二子: ビリーもほんとは少し賭けてたでしょ。

とお互いの腹をさぐりあいながら、
結局自己清算で ケンタッキーで夕食をとりました。

さすがに馬運車でケンタッキーのドライブスルーを通り抜けるのは無理です。


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写真はレース前、入念に装備をチェックするラビット


投稿者 不二子 : 00:24 | コメント (7)

調教師ラビット

2006年04月01日

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さて、前述の装蹄師ラビットは 調教師でもあります。

レースの馬の調教は冬でも早朝、6時頃からはじまります。
見学に行ったときは、3頭調教していました。
そのうちの1頭は翌週のオマルでのハーネスレースに出場するというので、
いつも冗談ばかり言ってるラビットもなかなか真剣な顔をしています。

ラビットは4歳の頃からもう馬に乗っていました。
アッシュバートンに住んでいたおじいさんがスタンダードブレッド
(ハーネスレース用の血統の馬)
の調教師、主に ブレイクイン
(初めて人が乗り、鞍つけから並歩、速歩、駆歩、まで調教すること)
をしていたとのこと。
学校が嫌いで、馬しか?とりえのないラビットは迷わず今の道に進んだそうです。
好きな馬は?との質問には
走るのが速い馬!

ハーネスは装備するのが大変。
普通の手綱をつけるだけでもこんがらがる私には絶対できないややこしさです。

画像 130_001.jpg


この写真はラビットではなく、別の人が車を運転しています。
いっぺんに数多くの馬を運動させることができる 横着な方法(キャロリンより)
だそうです。

馬にソルキー(2輪車の部分)と手綱を着け、
7-8周走路を走らせて、馬装を解いて馬を洗い、次の馬に装備して。。。
この繰り返しを3回して3時間くらいでした。

画像 135_001.jpg


それからみんなでモーニングティーを飲み、牧場にいる若い馬達に餌をやって
おしまい。

画像 197.jpg


朝の調教場はちょっと朝モヤがかかっていてはりつめた空気が気持ちよかったです。
ラビットの運転する馬の2輪車の助手席?にも乗せて走路を走ってもらいました。
超特急の馬車に乗ってるかんじかな??

レースの馬はにんじん、食べないんです。
美味しいのに。


次回はオマルのハーネスレースでラビットの馬が出走したときの話をします。

投稿者 不二子 : 23:43 | コメント (11)