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Dissection 解剖
2009年06月28日
先日、授業の一環で、
平日に行われた
ハーネスレースの見学に行きました。
(NZ Metro Harness race )
*ハーネスレース
http://www.blogaboutnz.com/horse/archives/2006/04/post_6.html
ハーネスレースはちょっと得意よ。
とはりきって友人のスティーブンに
賭け方の極意を伝授しましたが、
いやあ、まあ、こればっかりは
運と度胸と第六感が必要。
かわいそうに、彼はスッてしまいました。
私は、 トントン。
14と4のゼッケンを見間違わなければ大穴だったんだけどなあ。
授業の一環なので、
バックステージの見学もしました。
NZで最大のレース
ニュージーランドカップ専用の部屋や、
興奮した馬専用の控え室、
馬用医務室、馬トイレなどが備えてあります。
自然光が燦然と差し込む、
広々とした、新築の贅沢な施設。
レース業界は潤っているようです。
美人のアシュレー先生がプログラムを見て、
不二子大変!
FUJIKO THREE という名前の馬が
第8レースで出走するわよ!!
と、興奮して教えてくれました。
すごーい。
ニュージーランドで私の名前の馬が走るなんて!!
さっそく 単勝チケットを買いましたが、
観戦できませんでした。
レースの結果はテレビのテレテクストで確認できます。
ところが、
電波が悪いのか、
1、2、3、6、9、10 レースの結果は順番にでるのに、
8レースの結果だけとんでしまいます。
もう一度・・・
2、4,6、7・・・・・・
よし、この調子!
9、10・・・・・
ウキー !!!
8レースの結果だけどうしても表示されません。
深夜、テレビの前で30分ほどねばりましたが、
8レースの結果は出ませんでした・・・
まあ、
わからないのが華
というのもあることでしょう。
さて、今週は、
カンタベリーで一番の装蹄の腕前を誇る
スチュワート先生が講義をしました。
先生の専門は 肢、そしてひづめ
馬は大きな身体を、細い4本の脚でささえています。
脚に大きな負担がかかるため、
怪我や筋肉、骨に異変がおこることは多く、
1本の脚に支障があるだけでも
致命となります。
まず、四つ足の中で
どの脚がびっこ、問題があるのか、
の見分け方。
馬を歩かせたとき、
馬が首をもちあげて、左右に首を振るようなら、
前脚のどちらかが、びっこをひいている可能性があります。
また、後ろから見て、お尻が傾いているようなら、後脚に問題があります。
怪我をしている脚の歩幅は短くなります。
立ち姿を見ると、
怪我をした脚を少しもちあげ、
健康な脚に体重をかけて立っています。
びっこの原因は、
蹴られたり、ひっかき傷、捻挫打ち身、運動疲労など、
また、ひづめを点検して、
(脚の先を裏返して見る)
小石が挟まっていたり、釘をふんづけている場合もあります。
(釘は化膿したり、破傷風の原因になるので要注意)
学校では、見えない原因で
Abcesses という事例が2度ありました。
脚の裏が小石や異物をふみつけたことが原因で
バクテリアに感染し、つぶ状のふくらみが、ひづめのSole (底)
にできます。
このふくらみがわかりにくいことから、
Abcessesは、見つけにくいのですが、
治療できるのは、装蹄師さんだけ。
Abcessの疑いがあれば、装蹄師を呼び、
蹄をはずし、原因をみつけ、プレッシャーを取り除きます。
温湿布をつけて、
感染した部分から、液が流れ出るのを待ちます。
完治するのに1週間くらいかかります。
スチュワート先生の授業では、
馬の脚の解剖をしました。
テンドン(腱)、ライグメント(靭帯)がどのように骨を動かすか、
じっくり触って体験。
また、ラミネティス、ファウンダーの原因となる
蹄の中にあるSensitive Laminaeをじっくり見ました。
とても勉強になりましたが、
その日の夕食が、
骨付きコールドチキン
解剖体験がよみがえり
食欲がすすみませんでした。
スチュウ先生の自慢の剥製コレクション
投稿者 不二子 : 22:12 | コメント (8) | トラックバック
一番短い日(shortest day )
2009年06月23日
冬本番のクライストチャーチ、
先日、ショーティストデイ(陽が登るのが遅く、沈むのが一番早い日 冬至?)
が、やっと過ぎて、
もう少し待てば、陽が少しずつ、長くなり、
春の声、
子羊が生まれる季節になります。
朝、まだ暗い中、車を運転していると、
少しずつ薄明かりがさしてきて、
午前8時が近づくと、一瞬
ぱりん
と、光がはじけます。
街路灯が一斉に消える瞬間です。
ちょっと異次元を体験している気分。
朝靄につつまれた牧場に、
ピンク色の陽が昇っていく光景も
つい、よそ見運転をさそう一瞬。
東京にいた頃とは全然違う生活だわ・・・
とロマンチックに浸っていると
車からものすごい唸り声。
1988年の日産セントラ
が壊れてしまいました。
親切なロシア人の友人の友人が
はりきって修理してくれましたが
修理代に1000ドル以上かかってしまいました。
車と馬の点検は頻繁におこないましょう。
さて今週の騎乗授業。
リバーライド、
近くの河原へ外乗に出かけました。
学校の裏パドックを出ると、
森林コースになっていて、
1kmほどいくと、学校の外の道路に出ることができます。
こんな素敵な外乗コースが裏庭から行けるなんて、
なんて恵まれた環境なんでしょう。
一般道を少し行くと河原の散歩道に出ます。
ハイライトは急な坂道と
線路があることです。
10Mくらいの砂利の急斜面、
行きは無事でしたが、
帰りに、泣き虫ニコラが落馬してしまいました。
それを見て驚いたツイックスが後退してきたので
ペギーに乗っていた私も行き場を失い
どーする?どーする?
と慌てましたが
ペギーは身体を斜めにして、ツイックスをかわし、
なんとかクリア。
でもこの坂道でみんなが団子状に衝突して
押すなひくなで大騒ぎになりました。
もう一つの難題は、
線路沿いの外乗コースなので、
貨物列車が通過したら、
馬はさぞかし怖がるだろう。
ということです。
ニコレッタ先生は時刻表を知っているようで
貨物列車に遭遇する時間をとても気にしていました。
この日は、遭遇することなく
無事、帰校。
いやあ、よかったなあ。
さて、今週から新たに
馬を連れて馬に乗る練習がはじまりました。
割り当て2頭
馬に乗りながら、もう一頭を一緒に運動させます。
馬2頭、お互いにけん制しあって、噛み付いたり、
また、連れている馬が、遅かったり速かったりすると
ライダーの手がばらばらになり
引き裂かれ状態になってしまいます。
常歩でも大変なのに、
授業では、トラックで速歩で運動します。
この練習でも
泣き虫ニコラの連れている馬が、
急に走り出して
ニコラの両手がおもいっきり開いた瞬間、
乗っていた馬が跳ねて
ニコラが落ちてしまいました。
泣き虫ニコラはバランス感覚が抜群ですが、
身体が投げ出されたにもかかわらず、
見事に両足で着地。
落ちたというより、飛び降りた感じですが
飛び降りたわけではなくて、
馬が跳ねて、落ちています。
ニコラのバランス感覚と関係しているのか
していないのかは 謎です。
2頭で運動するときは
片手で、両方の手綱を持ち、
もうひとつの手で、ひき手を持って乗る。
あるいは、片方は通常に持ち、
片方の手でひき手と手綱、両方持つことになります。
ひき手を長くしすぎると馬が勝手なことをしだすし、
短すぎると首を噛もうとするので
30cmから45cmの間、
また、ライダーの太ももより連れ馬が前に出ないようします。
私の馬は信頼度NO1、
唯一の欠点は帰り際に餌を期待して跳ねまくる
ティーシーというハンサムなサラブレッド。
連れ馬は甘えっ子のマック。
マックがティーシーにじゃれて遊ぼうとするのを
ティーシーが威嚇してましたが、
お兄ちゃんと弟のような組み合わせで
馬が合うようで
無事乗り過ごすことができました。
残念ながら、
連れ馬のマックはあきらかに
私の太ももより前に出ていたので
正しい乗り方はできませんでした。
それに加え、
帰り道、パドックにいる新しく来た馬が、
ティーシーを挑発したので、
少し手こずりました。
この2頭練習、
組み合わせを変えて、しばらく練習していくようです。
やだなあ。
投稿者 不二子 : 16:43 | コメント (13) | トラックバック
馬の足跡
2009年06月13日
馬の4つ肢が地面を踏む順番
というのはけっこう複雑です。
私は単純なので
2つまでは考えられますが、
3つになると混乱しはじめ、
4つになると私の想像範囲を超えます。
馬の歩様、
常歩、速歩、ペイス、駈歩、しゅう歩、
これらの4肢の地面を踏む順番は
すべて違うので
さらに大混乱。
理解してなくても
なんとなく乗れますが、
正しく理解していたほうが、
よりよいタイミングで馬に指示をだすことができるので
実は重要なポイントなのです。
http://www.equusite.com/articles/basics/basicsGaits.shtml
上記のページを見て考えると、
いつも最初の一歩は 後肢 からです。
授業では、
馬の4肢に違う色の肢巻きをつけて
歩様を確かめました。
それでもよくわからん
というおバカな私たちのために
2人組みになり、
肢巻きをつけて
人間四肢で肢が地面に付く順番の実践。
ここまですればさすがにわかるはずなんだけど、
それでもいまだに
脚が順番に動かせない人たちがいます・・・
さて、難しい?話はここで終わりにして、
今週の騎乗授業、
馬がおびえたときの対処の仕方、
の練習をしました。
厳しいニコレッタ先生が、
大きなプラスティックの布をパタパタ
ふりまわして馬を脅かします。
きゃあ いやーん。
跳ねるは横に逃げるわ大騒ぎ・・
馬も怖がるけど、その馬に乗っている私だって怖い・・・
私は怖いと手綱にしがみつく悪癖があるので
手綱はコンタクトを保ったまま、
ぜったいに引かないように、
また、
背中をできるだけまっすぐに
なるべく重心をひくくバランスをとるようにして
(脚に錘がついてるかんじ)
練習しました。
飛んでも横に跳ねても、馬を前に出す
ことが基本になります。
そして、乗り手はどんなことがあってもリラックスして、
怖がってるのが馬にわからないようにしないといけません。
ビニールの布を歩いて踏んで越えようとして、
乗っていたモンローが大きく飛び上がったときは
涙が出そうになったなあ。
さて、もうひとつの試練は、
右の手綱を左手で持ち、
左の手綱を右手で持って、
馬に乗る練習です。
苦手なモリーで。
以前この練習をしたとき、
ものすごく混乱して、全然乗れなかった思い出があるので
先生、絶対、できません!
できないったらできません~
と泣きを入れたのですが、
厳しいニコレッタ先生、
できない??
私の後ろに来なさい。
大丈夫よ、馬が興奮してきたらすぐにやめるから。
ほらほら、速歩準備~ 速歩はじめ~
ひえ~
やってみると、どうということはありませんでした。
でも、目をつぶったら、混乱しただろうなあ。
馬を怖がらせる練習、
ペギーは 全然平気。
ニコレッタ先生が必死にビニールの布や
プラスチックの容器に小石を入れて、
ガラジャンガラジャン振り回しても
何やってるの~
とちょっと首をかしげて通り過ぎます。
(あまりの大振りに、順番待ちしてる馬が驚いて飛びあがったり逃げたりしてました)
さすがのニコレッタ先生も
感心して、
ペギーは今日のベストホース賞ね!!
と褒めてくださいました。
鼻高々?
経験豊富なだけなんだけど
それは内緒にしておきました。
投稿者 不二子 : 18:29 | コメント (11) | トラックバック
新馬調教
2009年06月06日
まったく調教をしていない馬、
どんな手順で鞍のせし、人が乗れるように調教していくか
ニュージーランド方式でご紹介します。
アシュレー先生の馬、プラダは
4歳、サラ、牝馬、
お父さんもお母さんも高名で、
そのお兄さんお姉さんは優秀な障害馬、
ニュージーランドチャンピオンだそうです。
ちなみに買値は 8000ドル、
やせっぽちねえ、
と思っていたプラダ、
血筋とお値段を聞いたとたん
気品があるわ~
うっかり傷つけたら大変!
と、近寄りがたくなってしまいました。
美人のアシュレー先生は
何を隠そう、イギリスでは名の知られた
イベンター、(総合馬術選手)
クロスカントリーが得意で、
障害を見ると血が騒ぐそうです。
美人で可憐な先生、
障害を見つめるときは
ちょっと別人になるんですね~
調教はプラダが学校に来てから、
1週間後に始まりました。
1日目
まずは定番
ホースカバーのせです。
![]()
青いカンバス製のカバーをとりつけました。
プラダはまず、カバーを見ると少し警戒、
先生が、ゆっくり優しくカバーをのせると
なになに~
と怪訝な様子でしたが、難なくクリア。
![]()
カバーを付けたことが、
美味しい記憶と重なるように、5分ほどしてから、餌をあげます。
この日は、11時30分~3時頃まで、カバーをつけておきました。
プラダは、現在もカバー練習中で、放牧中は、裸で過ごしています。
2日目
銜付け
いつもとナンか違うぞ
と味わっている様子。
それでもすぐに馴れました。
初回は30分から2時間、銜をつけたままにしておきます。
銜付けの後もご褒美の餌をあげました。
鞍をつける下準備です。
ゼッケンとローラーをつけてみました。
毎回必ずご褒美の餌をあげます。
鞍がのりました。
鞍を付けての調馬索調教。
前日、ラウンドアリーナ
(直径20M 丸馬場)で、調馬索の練習をしています。
アシュレー先生が、ヘルメットを付けて
鞍の上に乗る練習をしました。
この日は、お腹を鞍に乗せ、ヤードの中を5分間、
歩く練習です。
毎日少しずつ、何か新しいことを教えていくのが基本。
今後、プラダがどんな障害馬に成長していくのかたのしみです。
なぜだかよくわからないのですが、
イベンティング(総合馬術・・・ 馬場 クロカン 障害)は、冬の競技のようです。
ということで、現在クライストチャーチは、
イベンティング競技の花盛り、
天気の悪い冬、
タフな馬とタフな選手だけが生き残れる世界。
イベンターのアシュレー先生。
見かけと違って、ほんとうはとってもタフなお方。
マクリーンアイランドのウィンターシリーズ(馬場馬術競技)
が、悪天候のため、取り止めになったときも
イベンティングは行われたそうです・・・
あんな天気でもやるんですか?
馬場の連中は天候が悪いとすぐにキャンセルするのよね~
イベンティングは違うわよ。
イベンティングはタフなスポーツなんだから。
悪天候でもタフはやるのよ!
選手も馬もタフなのよ!
雨でも強風でも私は出場するわね。
まあ、雪や地面が凍ってたらダメだし、霧が出たらしないかなあ。
なんて頼もしいんでしょう!
そして次週末も雹が降ったり、時折雪がちらつく悪天候。
セルウィンセンターの、馬場馬術は早朝取り止めを決定。
ランギオラのイベンティングは強行です。
クロカン初めて、お水なんて大嫌い、という
5歳馬のローズちゃんにまたがり、
アシュレー先生は堂々の5位です。
すごい、先生、なんてすごいの。
尊敬しちゃうなあ。
そして今週は、カイポイでのイベンティング
また、土曜日は悪天候が予想されています。
先生!今週はカイポイですね!
・・・天気がわるそうなのよね~
さすがのアシュレー先生も
3回続けての悪天候にはうんざりされたようです。






